フラッシュストレージの基礎知識

フラッシュストレージは、フラッシュメモリーを複数搭載する事で大容量と安定性を実現したストレージの事です。利点は、HDDよりも高速なデータ転送速度がある事とHDDのようにディスクを回転させるような機械的な機構が無いので衝撃に強いという事です。集積度の高いシリコンチップ上に複数のMOSFETを利用して、NAND回路を実装しているフラッシュメモリーがベースとなっていますので、電圧をかけずに電子の状態が保持されます。その為、システムドライブとして使ったり、データドライブとして使ったりしており、高速なストレージとして多くのユーザーに人気があって利用されています。最近では、1TB以上の容量を持つ製品も登場していますが、価格も5万円以上する高価な製品です。

様々な用途で使える半導体ベースのストレージ

基本的に計算機で使用される情報は、0と1から成る2進法で記述されています。このためコンピュータで使用されるデータの信号は全て0または1で記録します。0と1を記録するために、初期の頃は紙テープの穴の有無が利用されていました。その後に開発された磁気テープや磁気ディスク・光磁気ディスクなどでは、磁石のN・S極で0と1を記述しています。フラッシュメモリーの記憶素子は、磁気ではなく電気を流さない絶縁体に閉じ込められた電子の有無によって0と1が記憶されています。フラッシュメモリーの記憶素子は、高い電圧をかけた時だけ電流を通す材料で電子を閉じ込めることができるので、記録されている情報を書き換えることができます。フラッシュメモリーの記憶素子は電気的にアクセスをするので、磁気ディスクのように可動部分が存在しません。そのため、磁気ディスクと比較して物理的な衝撃に強いという特徴があります。絶縁体の中に電子が閉じ込められるため、磁気ディスクと同様に電源を供給しなくても記録内容を保持することができます。

用途に応じてストレージを選ぶには

フラッシュストレージの中でもSSDは汎用性が高く、データ転送速度が高速ですのでシステムドライブとして使われたり、ゲームアプリケーションなどのようにレスポンス性を求められるソフトウェアをインストールしておく為のドライブとして使われたりします。SSDは、フラッシュストレージの中でも色々なタイプがあり、シリアルATA接続の物は既存のHDDの代替として使え、M.2規格の物はスロット搭載マザーボードで使う事でマザーボード周辺の環境をスッキリとさせるのに役立ちます。SSDのデータ転送速度を最大限に発揮させるには、PCI Express接続の製品を導入するのが有効です。また、衝撃への強さを活かしてポータブルドライブとしてSSDを活用する事が出来ます。内蔵ドライブの強化や外出時のデータ保存など多様な使い方が出来るのが利点です。